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とあるEK9乗りの、シビックRS乗り換え物語 2,衝撃的にセクシーだった(FK2※プロトタイプ)

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前回 からの続きです。今回もRS要素は無しなので、RSを期待した方は閉じちゃってください。 EK9に焦がれ、手に入れ、楽しい日々に少しずつ経年劣化という魔の手が忍び寄りつつあった2014年、とあるニュースが飛び込んできました。シビックタイプR復活と。 海外で発表されたその車体に、目が釘付けになりました。驚くほどの塊感に、継ぎ目なく連続するボディライン。タイプR復活というニュースにVTECターボという新機軸がトッピングされたのが、このFK2のプロトタイプとなるシビックタイプRコンセプトです。 特に、このテールランプからリアウイングに連動していくラインが極まって美しく。 EK9に忍び寄る老化にケアを考えていた自分に、このとき初めて「EK9は好事家に譲り、大切に乗ってもらう」という選択肢が生まれました。 残念なことにその心奪われたリアの形状は複雑な造形のリアスポイラーと無難なテールランプに落ち着いてしまいました。その翌年、2015年に発売された時にはさらに750台限定という狭き門も設定され、一応申し込みをしましたが落選でした。 ただ、この後のFK8で発覚したのですが、そもそも私はこのターボ時代のタイプRとは縁がなかったことが発覚しています。 しかし、EK9を次の誰かに引き継ぐという選択肢を生んだきっかけといえるのがこのFK2でした。今もまだ高値安定ですが、性能は折り紙付きです。一度乗ってみたい。 というわけで、この時点でEK9との別れ(予定)まであと9年となりました。ちょうどFK2発売と同じころから、EK9延命のために手が加えられ始めます。次回はその辺りから書いてみようと思います。

とあるEK9乗りの、シビックRS乗り換え物語 1,これ以外に乗ることはないと思っていた(EK9)

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 ※今回はEK9ばっかです。RSは全く出ないので、そちらを期待した人は閉じちゃってください。 今回は乗り換える気が全くなかったころ、ひょんなことから購入に至ったEK9が、ネオレトロに足を突っ込んで少しずつ別れが忍び寄るあたりまでの話です(いつになったらRSが出てくることやら)。 さて。 純白のアルミホイールと赤いホンダエンブレム。これを備える車が私のタイプRです(つまり今のタイプRは違うもの)。 チャンピオンシップホワイトの車体もそうなんですが、2000年初頭までのタイプRは車体色にチャンピオンシップホワイトを選ぶと真っ白な車でした。 今見ても本当に美しい。初代NSX-Rを見た時の衝撃は忘れません。 そして初代インテR。まさか庶民に手が届く価格帯のタイプRが出るとは。 そして、父親が過去乗りついでいたシビックにもタイプRが出ました。ため息しか出ないスタイルに恋焦がれ、当時何度も何度もガンさんが鷹栖を攻めるベスモのビデオを見ていました。 CIVIC-R EK9 ガンさんが燃えた!! GAN-san SERIOUS ATTACK!!【Best MOTORing】1997 このビデオの走りはアマチュアドライバーのEK9ドライビングのお手本です。ヘビーレインの運転なのでアクセルワークとステアリング操作がわかりやすく(とはいえ、とんでもないペースで走っていますが)高い回転数に張り付いたB16Bのパワーとともに、鷹栖のような公道に近い「荒れ道」で車を前に前にと進めていきます。なんと美しい運転か。 しかし当時はとある技術職の修行中の身。車こそ買ってもらったものの、薄給は道具代と消えていました。その後、とある縁で上京して色々あって手に入れた・・・というくだりは前のエントリに譲りますが、それほど惚れ込んで買った一台だったのです。 購入後いろんな所を走りましたが、特筆すべきは懐の深い足回りでした。固いのですが、ロングホイールベースと軽量ボディが生み出す安定性はどんなシチュエーションでも安心して突っ込めるし、リカバリーも容易。EK9は旋回性能命の車で、これを生かせるシチュエーションなら本当に速い(それ以外はむしろ・・・)。 ただしそれを支えるB16Bはスイートスポットが非常に狭く、細い低速トルクを手繰り寄せながら8000回転に向けてアクセルを踏み込んでいく必要がありました。それを...

とあるEK9乗りの、シビックRS乗り換え物語 0,プロローグ

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いまさらながら、このブログ(と書いてる人)の生い立ちについて書きます。 今回、ほとんどRSのことは触れてないのでそれを期待してる人はそっと閉じて下さい。 書いてる人は初代シビックタイプR(EK9)に長いこと乗ってます。 昔は走り回る小僧だったので、この車はあこがれの1台でした。 もちろんその頃は金もなく、中古のAE92(後期型GT-Z)が愛車でした。 86のおかげで安いし、スーパーチャージャーでトルクあるし、トヨタなので部品安いし頑丈だしいい車でした。 その後、東京に出てきて、車も手放して車レスな生活をしていました。 その後縁、あってボロボロのボルボ(740GLT)を格安スマホぐらいの値段で購入。 すごくいい車でした。 魔法の絨毯のような乗り心地、大容量の積載、操縦性が素直なFR。 …むくむくと、走る車が欲しくなる欲望が大きくなっていきました。 ある日、ボルボが大きな故障をしてしまい、次の車を考えるようになりました。 その頃、とある黄色い看板の中古車取扱い会社で働いていました。 店舗の人と会話していた時のこと。 「どんな車が欲しいの?」 「昔、EK9が欲しかったんだよね。もう厳しいだろうけど」 「あ、探すよ」 「ホワット???」 そりゃ、プロですもんね。 人参ぶら下げた間抜け、あっさり釣られてました。 恋焦がれたEK9が手に入るかも。 金無しチョンガーは何も考えず舞い上がりました。 とはいえ、フルノーマル純正というオーダーに、販売終了後数年経ったタイミングで改造ウェルカムな車の無改造を探せというのは大変なことで。 なかなか出物もなく、数か月たちました。 ある日、仕事中に呼び出されるとその人からの電話。 「今即決してくれたらオクで落札する。低走行で230万、白のフルノーマル。」 「おけ。」 写真すら見ずに即決でした。 当時でもほぼ新車価格を維持しているという代物でしたが、納車日に現れたのは白い宝石のような車でした。 その後の1年は宝物のような時間でした。 ・・・あれから十数年!(綾小路きみまろ風に) 屋根下保管でポリマーも予防修繕も欠かさなかったEK9ですが、押し寄せる経年劣化の波には勝てず、次の修繕はちょっと大規模すぎて厳しい状態に。ほぼフルノーマルを維持していますが、純正部品の供給はほぼ絶たれていて、ここから先は趣味の世界に入ります。 安月給ですが結婚もし、車の維...

シビックRSのブログをはじめました。

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本日より、2024年8月に発表された「シビックRS」についてのブログを始めます。とりあえず購入日記として、納車まではできる限り毎日投稿できればいいなぁ。 先行展示より。 久しくブログを書いていなかったので、1月のオートサロンでの発表以降にみんカラというSNSで半年ほどシビックRSについての文章を書いていました。情報が極端に少なく筆も乗らなかったのですが、ここに来て文章を書くモチベーションが高まってきたので、このRSについては独立したブログを始めることにしました。 2004年ぐらいからEK9(初代シビックタイプR)に乗り続け、歴代タイプRが出るたびに試乗や情報集めをしていました。しかし、乗り換えを決断できたのはこのRSという車でした。 乗り換えるつもりもほぼ無かった。 色々言われているこのシビックRSですが、今のホンダという会社が直面している状況と、国内の販売事情を考えると奇跡のようなグレードです。その奇跡度は、EK9に近いかもしれません。むしろ、EK9の時より状況は遥かに悪いと言えます。 その悪化した状況を反映した仕様とも言えますが、20年近くオールドタイプRを乗り続けた自分にはちょうどいい乗り換え候補になる仕様になりました。 RSは既にディーラーで注文はしていて、そろそろ納車時期が見えてくるはずです。先日このEK9とお別れするために、心の整理も兼ねて遠乗りもしてきました。着々と来る日に備えて、オプションや車との付き合い方を変える準備もしています。 ここではRSの情報はもちろん、RS購入に至った経緯やみんカラに投稿した情報に補足をして紹介もする予定です。MT専用車ということで試乗車も限られると思いますが、前期型EXや先代モデルをレンタカーとして借りた経験も踏まえ、どんな車であるかもお伝えできればと思います。 今日はそんな感じで。